治療内容Treatment
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脂肪腫とは
・脂肪腫とは、脂肪細胞が巨大化して腫瘍になったものです。
・皮下にできる良性の腫瘍です。
・触ると柔らかいことが多いです。
・通常痛みはありません。
・通常は1個のみできることが多いですが、多発することもあります。
・大きさは2-3mmから10-20cmまであります。
・脂肪腫は幼少期にできて、徐々に大きくなり、40~50歳代で気づかれることが多いです。
・男女比では女性に多い傾向があります。
治療方法
経過観察、もしくは摘出手術を行います。
・脂肪腫が小さければ経過観察をおこなう場合があります。
・脂肪腫が2-3cmくらいの大きさになれば、摘出をおこないます。
・脂肪腫が大きすぎる場合や、深いところにある場合には、画像検査や、入院での手術が必要になります。
摘出手術の流れ
- 1.局所麻酔
- 2.皮膚を切開し脂肪腫を摘出
- 3.ナイロン糸で縫合
1.注射の局所麻酔を行います。
2.皮膚を切開して、脂肪腫の摘出をします。
3.細いナイロン糸で縫合をします。
4.1~2週間後に抜糸を行います。
※部位によっては溶けない糸や、溶ける糸で埋没縫合をすることがあります。
※切除から縫合までの所要時間は、平均10~60分程度で終わります。
※術後数日の間、患部が少し腫れたり、内出血をおこすことがあります。
※2日目以降は多少水にぬれても大丈夫です。
手術費用
切除手術による治療
切除手術による治療 | 自己負担 |
---|---|
切除手術 | 7,000円~18,000円(3割負担) |
※除術や癌の心配がある場合、病理検査をおこなう場合は、保険が適応されます。
※ほとんどの場合で保険が適応されます。
脂肪腫摘出術の合併症
頻度は非常に低いですが、感染や、血腫の形成や、神経損傷が起こることがあります。
1.感染した場合には、抗生剤の投与や、再度創部を開いて洗浄をおこなうことがあります。
2.血腫ができた場合には、血腫が大きければ吸引をおこない、それでも縮小しない場合は創部を開いて止血を行うこともあります。
3.肥厚性瘢痕、ケロイドなることがあります。
手術の傷跡が肥厚して目立つことがあります。肥厚性瘢痕であれば手術から半年程たってから自然に退縮していきますが、ケロイドは退縮せず、完全に消えることは難しいです。ステロイドの貼付剤や注射などで治療します。
4.まれに再発することがあります。