形成外科治療
やけど
やけど(熱傷)
・やけどをした場合は速やかに流水で冷やしてください。
・病院へ慌てて行くより、冷やすことの方が大切です。
・冷やす時間は10分~30分ほどです。
・冷たすぎる水や氷で長時間冷やすと凍傷になる場合があります。
・全身を冷やす場合は低体温症になることもあるので注意してください。
・やけどの面積が大きい場合(大人で20%、子供で10%以上の面積、目安は腕や脚の1本分位の面積)は入院が必要になる場合があります。この場合は冷やしながら、救急車を呼びましょう。
やけどの深さと治療
やけどの深さには、1度、2度、3度があります。
■1度
表皮のやけどをいいます。湿潤療法では1週間程度で治ります。ほとんどの場合傷跡は残りません。
■2度
真皮までのやけどをいいます。
真皮の浅いところのやけど
・2~3週間程で治ります。
・傷跡は残りにくいです。
・色素沈着になる場合が多いです。
・色素沈着になった場合、トレチノインなどの塗り薬で色素沈着を薄くする治療を行います。
真皮の深いところのやけど
・1~2ヶ月程度で治ります。
・傷跡(瘢痕)が残ります。
・瘢痕になった場合はスポンジ(レストン)圧迫治療などを行います。
■3度
皮下組織のやけどをいいます。治るまでに2~3ヶ月以上かかり、手術をしないと治らないことがあります。
・ケロイドや、傷跡(肥厚性瘢痕)が残ります。
・ケロイドの場合はリザベンの内服治療や注射治療やスポンジ(レストン)圧迫治療を行います。
※やけどの深さは、やけどをしてしばらくの間(受傷後1~2週間)は判断ができないことがあります。