形成外科治療
粉瘤(アテローム・表皮のう腫)
粉瘤(アテローム・表皮のう腫)
・粉瘤とは皮膚の毛穴(毛根)がつまって、毛穴なの中にあるアカ(角質、皮脂)がたまる皮膚腫瘍です。
・大きさは1mmくらいの小さな物から、数cmと大きくなる物まであります。
・細菌感染が起こると赤く腫れて、痛みが伴います。
・毛穴が原因ではなく、外傷性粉瘤の場合もあります。
治療方法
・経過観察(気にならない場合)
・抗生物質の内服(化膿しているとき)
・切開排膿(化膿しているとき)
・小さい穴からの摘出手術(へそくりぬき法)
・摘出手術(標準摘出手術)
摘出手術の経過
・日帰り手術です。
・局所麻酔で行います。麻酔時に多少の痛みがありますが、手術中の痛みはありません。
・切除から縫合までの時間は場所と大きさで異なりますが、平均5~20分で終わります。
・手術後1~7日間ガーゼによる圧迫をします。2~3日目以降は多少水にぬれてもかまいませんが、皮膚に穴が開いているか、糸で縫合した状態ですので無理はしないで下さい。
・縫合した場合、術後1週間前後経ってから抜糸します。
・抜糸後の傷は少し赤みをともなっています。
手術後の傷跡
・傷跡が残ります。傷跡の大きさは部位や粉瘤の大きさにより変わります。
・傷跡はニキビ跡や細いしわのようになります。時間経過で目立たなくなります。
・傷跡が気になる方は、テープ固定治療やスポンジ圧迫治療を数ヶ月行うと、さらにきれいに仕上がります。
・粉瘤が大きい場合はつっぱり感が出る場合がありますが、瘢痕の安定する3ヶ月後くらいには、違和感は無くなっていきます。
・ケロイド体質の方は傷跡が目立つ場合があり、ケロイド治療をする場合があります。
手術費用
原則的に健康保険の治療です。
・3割負担の場合 : 5.000~15.000円
・場所や大きさにより費用が変わります。診察時にご説明いたします。