
脂肪腫とは
・脂肪腫は、皮下の脂肪層に最も多くみられる良性の腫瘍(できもの)です。
・脂肪腫には、皮下組織に見られる浅在性脂肪腫と、筋膜下、筋肉内、筋肉間に見られる深在性脂肪腫があります。
・通常1個のみできます。稀に多発性することがあります。
・ゆっくりと時間をかけて大きくなります。
・40~50歳代に多く見られます。
・女性に多いとされ、また、肥満者に多いと言われています。
・身体の各部に発生します。
・大きさは数mm径の小さなものから、直径が10センチ以上に及ぶものまでいろいろです。
・通常、痛みなどの症状は無く、皮膚がドーム状に盛り上がり、柔らかいしこりとして触れます。
治療方法
・小さい場合・気にならない場合は、経過観察となります。
・摘出手術(標準摘出手術)
摘出手術の経過
・日帰り手術です。
・大きさが巨大になると、局所麻酔ではできない場合があります。
・局所麻酔で行います。麻酔時に多少の痛みがありますが、手術中の痛みはありません。
・切除から縫合までの時間は場所と大きさで異なりますが、平均20分~1時間で終わります。
・手術後1~7日間ガーゼによる圧迫をします。2~3日目以降は多少水にぬれてもかまいませんが、皮膚に穴が開いているか、糸で縫合した状態ですので無理はしないで下さい。
・縫合した場合、術後1から2週間前後経ってから抜糸します。
・抜糸後の傷は少し赤みをともなっています。
手術後の傷跡
・傷跡が残ります。傷跡の大きさは部位や脂肪腫の大きさにより変わります。
・傷跡はニキビ跡や細いしわのようになります。時間経過で目立たなくなります。
・傷跡が気になる方は、テープ固定治療やスポンジ圧迫治療を数ヶ月行うと、さらにきれいに仕上がります。
手術費用
原則的に健康保険の治療となります。
3割負担の場合 : 5.000~18.000円
※治療箇所や大きさにより費用が変わります。費用については診察時にご説明いたします。