
脂腺母斑(しせんぼはん)
脂腺母斑(しせんぼはん)とは
・生まれつき頭部や顔面にできるアザです。
・初期は皮膚とほぼ同じ色で、見分けがつきにくいです。
・表面がザラザラとして、少し黄色い場合もあります。
・頭部にあると、脱毛斑に見えることが多いです。
・思春期以降になるとアザがイボ状になります。
・成人(30歳)以降になると基底細胞癌などの皮膚がんになることがあります。
・必要があれば、小中学生以降で摘出を行います。
治療方法
・切除手術
・脂腺母斑が大きい場合は摘出手術ができないこともあります。
切除手術の経過
・日帰り手術です。
・局所麻酔で行います。
・切除から縫合までの時間は場所と大きさで異なりますが、平均5~30分で終わります。
・手術後2~3日目以降は多少水にぬれてもかまいませんが、糸で縫合した状態ですので無理はしないでください。
・術後1~2週間前後経ってから抜糸をします。
手術後の傷跡
・傷跡が残ります。
・傷跡は少し赤みをともなっていますが、時間の経過と共に目立たなくなります。
・傷跡の大きさは部位や表皮母斑の大きさにより変わります。
・傷跡は細いしわや線のようになります。
・頭部の場合、傷跡の部分の毛は生えません。
・顔の場合、傷跡が気になる方は、テープ固定治療やスポンジ圧迫治療を数ヶ月行うと、きれいに治りやすいです。
・ケロイド体質の方は傷跡が目立つ場合があり、ケロイド治療をする場合があります。
治療費用
切除手術は健康保険の治療です。
3割負担の場合 : 8.000~18.000円
※治療箇所や大きさにより費用が変わります。診察時に説明を行います。