
扁平母斑(茶あざ)とは
扁平母斑(へんぺいぼはん)、茶あざは生まれつきのあざです。
思春期になってから発症する場合もあります(遅発性扁平母斑)。ミルクコーヒーに似た色でカフェオレ班とも呼ばれます。
茶色のあざの中に直径1~2mm程度の小さな黒い点々ができることもあります。思春期になって発生する場合には毛が生えてくる場合があります。
肩に出来た発毛性の遅発性扁平母斑はベッカー母斑と呼ばれています。
先天性、遅発性の扁平母斑とも、悪性化することは、通常ありません。
扁平母斑の症状
茶色の色素斑
体のどこにでもできる褐色の色素斑です。
なぜ発生するのか?
原因はよくはわかっていません。自然に消えることはなく、レーザー治療が有効場合と、無効な場合があります。
また、再発がとても多いことも特徴の一つです。
治療についてはできる限り早い段階(0歳児)で始める事が望ましく、成人してからの治療の有効率が低い。という問題を抱えている症状です。
当院の治療方法
Qスイッチレーザー治療
これらのレーザー治療は、ダウンタイムが比較的強くでる治療法になります。
治療後は痂皮ができるため、絆創膏などを2週間~3週間程度貼る必要があります。
また、レーザー治療後に色素沈着や、白斑を生じることがあります。 扁平母斑は再発することが多いため、1回目の小範囲のレーザー治療をおこなおってから、6か月~12か月の経過観察の上、再発がなければ全体のレーザー治療をおこなうことが望ましいです。
再発した場合は、あきらめるか、もう一度レーザー治療をトライするかになります。
レーザー治療の注意点
・レーザー治療は、通常傷跡は残りません。
・跡形はしばらく赤黒く(色素沈着に)や、白斑になる場合がありますが、数ヶ月でほとんど消えて分からないくらいになります。
・治療部位を擦るなどをすると、傷跡や色素沈着が残ることがあります。
・色素沈着が取れた頃に、2回目のレーザー治療を行います。
・治り方、効果には個人差があります。
・レーザー治療は万能ではありません。全ての状態が治るわけではありません。
・1回の治療で100%の効果があるわけではありません。
・治療結果を保証しているわけではありません。
当院で用いる治療機器
Qスイッチルビーレーザー
厚生労働省認可取得の効果性の高い治療機器になります。 |
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治療費用
1回目・2回目
面積 | 治療費用 |
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4c㎡未満 | 約6,000円(3割負担) |
16c㎡未満 | 約7,100円(3割負担) |
64c㎡未満 | 約8,700円(3割負担) |
64c㎡以上 | 約12,000円(3割負担) |
3回目以降
面積 | 治療費用 |
---|---|
4c㎡未満 | 約20,000円(自費) |
16c㎡未満 | 約23,700円(自費) |
64c㎡未満 | 約29,000円(自費) |
64c㎡以上 | 約39,500円(自費) |
※子ども医療費助成がある場合、負担は0%になります。
※1部位ごとに費用がかかります。
※Qスイッチレーザーの場合は、回数制限があります。2回までの治療は健康保険適応になります。
※3回目以降のレーザー治療は自費になります。
レーザー治療を受けていただけない方
・日焼けをしている方(特に1ヶ月以内に長時間日光を浴びた方)
・施術後2週間以内に、長時間日光を浴びる予定のある方
・妊娠中の方
・ヘルペス、帯状疱疹の方
・アトピー性皮膚炎の薬を塗っている方
・活動性の感染症のある方
・予防接種、ワクチン接種の前後1週間
・切り傷やニキビなどの炎症部位への施術
・ケロイド体質の方
・光過敏症もしくは、光過敏性を高める薬剤をご使用中の方
・糖尿病、てんかんの方
・AIDSやHIVを含む免疫抑制疾患の方
・抗凝固剤をご使用中の方
・風邪・頭痛・発熱・二日酔い・疲労等など体調不良の方
・肝斑