・エクリン汗腺が真皮内で肥大した状態です。大きさは1mm～4mm位で、正常な皮膚の色をしていて、平らに盛り上がっています。

・思春期以降の女性に多く、下まぶたや上まぶたにできることが多いです。おでこや首にできることがあります。

・良性腫瘍なので基本的には、治療の必要はありません。今のところ完全な治療はありません。

汗管腫の治療には

①切除摘出手術、②レーザー治療、③1本ニードルRF　の３つの方法があります。

・下眼瞼に多発する汗管腫の場合に適応になります。

・下眼瞼をまぶたに沿って、約5ｍｍ幅で切除します。

・局所麻酔で、切除を行います。

・細いナイロン糸で縫合を行います。

・切除から縫合までの時間は平均5～10分程度です。

・通常は、手術後１日間ガーゼによる圧迫をします。２日目以降は多少水にぬれてもかまいません。

・術後１週間前後経ってから抜糸をします。

【手術後の傷跡・リスク】

・切除した場合は傷跡が残ります。

・傷跡は時間の経過と共に目立ちにくくなります。

・傷跡は細いしわや線のようになります。

・切除範囲が大きい場合は、少しひきつる場合があります。

・ケロイド体質の方は傷跡が目立つ場合があり、ケロイド治療をする場合があります。

・切除をおこなっても、汗管腫は再発する場合があります。

・すべての汗管腫を取り除くことはできません。

・炭酸ガスレーザーにて汗管腫を1個ずつ除去します。

・治療時間は２～15分程度です。

・治療後、新しい皮膚ができあがるまで２～３週間、絆創膏を貼ったり、軟膏等を塗ります。

・洗顔、入浴は当日から可能です。

【レーザー治療後の跡形】

・レーザー治療の場合は、傷跡は残りにくいですが、傷跡が残ることもあります。

・跡形はしばらく赤黒く（色素沈着に）なりますが、数ヶ月で目立たなくなることが多いです。

・ケロイド体質の方は傷跡が目立つ場合があり、ケロイド治療をする場合があります。

・治療後、汗管腫が再発する場合があります。

高周波焼灼治療法

・極細針を刺して高周波で患部を焼いて線脂腺増殖症を縮小させる治療法です。

・マイクロニードル（極細針）を汗管腫に刺入し、マイクロニードルの先端からRF（高周波）エネルギーを出力し、熱を与え汗管腫の病変部にタンパク質変性を起ことで、汗管腫の縮小が期待できます。

・針は極細針で皮膚表面にはほとんどダメージがありません。

【治療後の経過】

・治療当日は腫れが生じますが、時間とともに落ち着きます。

・体質によってはかゆみが出る場合があります。

・治療後は赤みが1日～2週間続き、浸出物がでることがあります。

・治療後ダウンタイムがあります。

・乾燥やざらつき、ニキビの悪化が起こることがあります。

・ニキビ治療後、1～2ヶ月間、色素沈着が続く場合があります。

・治療効果は現れるのが遅く、実感できるまで３ヶ月～半年ほどかかります。

◆摘出手術など検査を行う場合、健康保険の治療です。

※治療箇所や大きさにより費用が変わります。診察時に説明を行います。

※塗布を当院のスタッフが行う場合別途サービス料2,200円を頂きます。

※麻酔の待ち時間については基本的に待合室または院外で待機いただきます。

・日焼けをしている方(特に1ヶ月以内に長時間日光を浴びた方)

・施術後2週間以内に、長時間日光を浴びる予定のある方

・妊娠中の方

・ヘルペス、帯状疱疹の方

・アトピー性皮膚炎の薬を塗っている方

・活動性の感染症のある方

・予防接種、ワクチン接種の前後1週間

・切り傷やニキビなどの炎症部位への施術

・ケロイド体質の方

・光過敏症もしくは、光過敏性を高める薬剤をご使用中の方

・糖尿病、てんかんの方

・AIDSやHIVを含む免疫抑制疾患の方

・抗凝固剤をご使用中の方

・風邪・頭痛・発熱・二日酔い・疲労等など体調不良の方

・肝斑（場合によっては治療をすることもある）