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治療内容Treatment

形成外科治療(保険治療)

炎症性色素沈着

炎症性色素沈着とは

皮膚に何らかのダメージを受けた際、強い炎症が起き、その後同じ部位に灰褐色、茶褐色、紫褐色のシミのような色素沈着ができる状態のことをいいます。

 

メラニンを薄くする代謝の速度より、メラニンを生成する速度が速い場合、表皮にメラニンが蓄積することで生じます。

 

強い炎症で色素沈着が起きた場合は、色素の代謝速度が極端に遅くなり、色素が沈着がなかなか薄くならなくなります。

炎症性色素沈着の原因

傷が治った跡

 

摩擦、怪我、手術痕、やけど、レーザーの照射、強いピーリングなどで生じることがあります。

 

 

炎症、慢性炎症

 

摩擦洗顔、日焼け、湿疹、ニキビ、同じ部位に慢性的に刺激を受ける行為、マッサージ、慢性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、全身性エリテマトーデスなどで生じることがあります。

 

 

薬物内服の副反応

 

殺菌剤、抗うつ剤、ホルモン治療、糖尿病治療薬、寄生虫の駆除剤の副反応で起こりことがあります。

 

 

アレルギー反応

 

香水、化粧品、金属、エッセンシャルオイルなどのアレルギーで起こることがあります。

炎症性色素沈着の治療

原因の除去、炎症を治す

 

・原因の除去をおこなう。

 

・何もしない。炎症部位を触るなど摩擦等が慢性化していると治らない。

 

 

色素細胞の活性化を抑制する

 

・ワセリンやヒルドイドを塗る:局所を安静に保つ。

 

・ハイドロキノンクリームを塗る:メラニン色素の産生を抑制する。

 

・アゼライン酸を塗る:チロシナーゼの作用を抑える。

 

・トラネキサム酸を内服する:プラスミンの過剰な生成を防ぐ。

 

 

肌の代謝を促進する

 

・トレチノインを塗る:メラニン色素の排出を促す。

 

・アゼライン酸を塗る:異常をきたしたメラノサイトを除去する。

 

・ケミカルピーリングを行う:肌表面の新陳代謝をよくする。

 

・ピコレーザー治療をする:肌の色素代謝を促す。

炎症性色素沈着の経過

1.人の肌は、約28日間~約55日間で新陳代謝が行われて入れ替わるので、表皮の色素沈着も徐々に目立たなくなっていくのが大半です。

 

2.半年~1年以内には自然消失することが一般的です。

 

3.色素沈着の原因が慢性の場合や、とても強い炎症で色素沈着が起きた場合は、消えるまで1年~10年以上かかるケースもあります。